循環器

STEMI患者のフレイルは総死亡リスクと関連

2020年2月17日 日経メディカル Online 循環器

 80歳代のST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の短期および中期の生命予後はフレイルと関連していること、臨床現場でフレイルを評価するにはCanadi…

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脳梗塞の血管内治療で血圧をどう管理するか?

2020年2月17日 日経メディカル Online 循環器

 大血管の閉塞による急性脳梗塞患者に対する血管内治療(EVT)はアウトカムを向上させるが、EVT実施中の最適な血圧管理目標は明らかではなかった。デンマークAarhus大学病院のMads Rasmussen氏らは、3件のランダム化比較試験(RCT)に参加していた患者のデータを集めて分析し、EVT中の平均動脈圧(MABP)が70mmHg未満の状態が10分を超えるか、90mmHgを超える状態が45分以上になると、90日後のアウトカムが悪化していたと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2020年1月27日に掲載された。

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ココナッツ油は他の植物油より健康的か?

2020年2月14日 日経メディカル Online 循環器

 ココナッツ油を摂取すると、非熱帯植物油の摂取と比べて高密度リポ蛋白(HDL)コレステロール値が上昇するものの、低密度リポ蛋白(LDL)コレステロール値も上昇し、炎症や糖血症、…

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「カテーテルで僧帽弁置換」デバイスの治験開始

2020年2月13日 日経メディカル Online 循環器

 僧帽弁閉鎖不全症の患者に対して、人工心肺を用いず経心尖アプローチで僧帽弁置換術を行う「TMVR(transcatheter mitral valve replacement; 経カテーテル僧帽弁置換術)」デバイスの国際共同臨床試験であるAPOLLO試験が、今年1月に開始された。大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科のグループがその国内初症例の治験を実施したことを、同教授の澤芳樹氏らが2020年2月12日に大阪大学において行われた記者会見で発表した(写真1)。

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陽性変力作用にCaチャネルのリン酸化は不要!

2020年2月13日 日経メディカル Online 循環器

 今回は、すぐには臨床には結びつかないものの、今まで当然のこととして捉えてきたことがどうもそうではなさそうだ、という予想外の展開をご紹介します。 興奮したり、運動したりして交感神経が活性化されると、心拍出量と心拍数が増える「陽性変力・変時作用(positive inotropic/chronotropic effects)」は、誰もが知っている現象です。急性心不全患者に対して、陽性変力作用を期待してカテコラミンを投与することは、循環器医であれば日常茶飯事でしょう。これは、交感神経β受容体下流のリン酸化酵素(protein kinase A[PKA])が活性化され、L型Ca2+チャネルの活性が増強することを期待しているわけです。

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ミコンビがプレミネントの牙城を崩し首位に浮上

2020年2月11日 日経メディカル Online 循環器

 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、ARB・利尿薬配合剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、35.5%の医師がテルミサルタン・ヒドロクロロチアジド配合剤(商品名:ミコンビ、テルチア)と回答した。 第2位のロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド配合剤(プレミネント、ロサルヒド)は28.1%、第3位のカンデサルタン シレキセチル・ヒドロクロロチアジド配合剤(エカード、カデチア)は16.3%の医師が、最も処方頻度の多い薬剤として選んだ。

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低外気温で屋内発生の院外心停止リスクが上昇

2020年2月7日 日経メディカル Online 循環器

心血管イベントによる屋内で起こった院外心停止(Out-of-Hospital Cardiac Arrest、OHCA)について、病院に搬送された高齢患者を65~74歳と75歳以上の集団に分けて、季節や外気温との関係を比較検討した

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腎デナベーションは心房細動再発を減らすか?

2020年2月5日 日経メディカル Online 循環器

 米国Rochester大学医歯学部のJonathan S. Steinberg氏らは、発作性心房細動と高血圧がある患者を対象に、カテーテルアブレーションによる肺静脈隔離のみを行う群と、腎デナベーションも併用する群を比較する臨床試験を行い、併用群は12カ月後までの時点で発作性心房細動の再発リスクを減らせそうだと報告した。結果は、JAMA誌2020年1月21日号に掲載された。

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世界初、高血圧治療用アプリの第3相試験を開始

2020年2月4日 日経メディカル Online 循環器

 株式会社CureAppが開発を進めている高血圧治療用アプリについて、国内第3相臨床試験を開始したと、2020年1月31日の記者会見で同社社長の佐竹晃太氏が発表した。2019年12月~2020年9月にかけて国内12施設で臨床試験を実施し、2021年の承認申請を目指すとしている。今回の治験について佐竹氏は「薬事承認を目指した高血圧治療用アプリの治験としては世界で初となる」と語る。

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もむ?引っ張る?−こむら返り

2020年2月3日 日経メディカル Online 循環器

小田原厚木道路。混んでいるから、トコトコ走る。狭い路肩に止まっている車。外に出て足を引っ張っている中年男性がいる。

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ニトロは心不全には使えない、マルかバツか

2020年2月3日 日経メディカル Online 循環器

 教育病院での研修内容は、毎年目まぐるしく変わる。最近はアーリーエクスポージャー実習として、医学生が大挙して病院実習にやってくる。そして、医学生自身の経歴が実に多様にな…

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フォシーガが心不全の適応追加を申請

2020年1月27日 日経メディカル Online 循環器

 SGLT2阻害薬ダパグリフロジン(商品名フォシーガ)について、「慢性心不全」の適応追加が申請された。開発元のアストラゼネカが1月17日に発表した。承認されれば、国内で初めてSGLT2阻害薬が心不全の適応を取得することとなる。また現時点で、ダパグリフロジンが慢性心不全の適応を取得している国・地域はない。

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線維化の「方向」をそろえれば心不全を防げる?

2020年1月20日 日経メディカル Online 循環器

 心筋梗塞(MI)の急性期死亡率は、つい数年前までは30%を超えていましたが、再灌流療法の普及により今では6~7%にまで飛躍的に低下しました。では、これで心筋梗塞の治療は万全と言えるのでしょうか? 現在のところは、まだ残念ながらそうとは言えないようです。というのも、急性心筋梗塞生存者に見られる心不全・突然死が新たなアンメットニーズとなってきたからです。実際、適切なタイミングで再灌流療法を行ったにもかかわらず、約25%の患者は1年以内に心不全で再入院します。また心筋梗塞後死亡の約40%は、不整脈(心室頻拍)による突然死が原因です。これらに対する有効な対策が求められています。

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Ca拮抗薬:アムロジピン一強、シェア拡大続く

2020年1月18日 日経メディカル Online 循環器

 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、Ca拮抗薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、80.5%の医師がアムロジピン(商品名:アムロジン、ノルバスク他)と回答した。 第2位のニフェジピン(アダラート、セパミットR他)は7.8%、第3位のアゼルニジピン(カルブロック他)は3.4%の医師が、最も処方頻度の多い薬剤として選んだ。

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コルヒチンは心筋梗塞後の心血管リスクを減少

2020年1月15日 日経メディカル Online 循環器

 カナダMontreal Heart InstituteのJean-Claude Tardif氏らは、心筋梗塞発症から30日以内の患者を対象にコルヒチンを投与し、その後の心血管イベント再発に対する影響をプラセボと比較するランダム化比較試験COLCOTを行い、コルヒチンは虚血性心血管イベントのリスクを有意に低下させたと報告した。結果はNEJM誌2019年12月26日号に掲載された。

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宇宙飛行士のロングフライト血栓症明らかに

2020年1月10日 日経メディカル Online 循環器

 今年からNASA(米航空宇宙局)の国際宇宙ステーション(ISS)商業化計画の一環として、民間宇宙飛行士の滞在ミッションが可能となるらしい[1]。もっとも、1泊63億円らしいので、ごく限られた旅行者しか滞在できないだろう[2]。いずれにしても、選抜を受け特殊な訓練を修了した軍人や科学者だけでなく、一般人も宇宙飛行士として宇宙に行けるようになるので、不測の事態があっても不思議ではない。

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「心拍数だけ下げる」心不全薬の上手な使い方

2020年1月9日 日経メディカル Online 循環器

 2019年11月、新規心不全治療薬イバブラジン(商品名コララン)が発売された。心臓の洞結節に作用し、血圧などに影響することなく心拍数だけを低下させる同薬は、標準的な3剤を使用しても心拍数が十分に下がらない患者への効果が期待されており、欧米のガイドラインでは数年前から推奨されている。心拍数低下という意味では同様の効果を有するβ遮断薬とは、どのようなすみ分けになるのだろうか。専門医に両者のメリット・デメリットや使いどころを聞いた。

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非ST上昇型ACSのMACEリスクに男女差はある?

2020年1月8日 日経メディカル Online 循環器

非ST上昇型急性冠症候群(NSTEACS)患者の心血管転帰に男女差があるか調べたところ、一部の心血管転帰に男女差が見られ、それらの差は年齢や併存疾患の差であることが示された。

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ホシは誰だ-謎の発作性房室ブロック

2020年1月7日 日経メディカル Online 循環器

夕暮れのあかね空をうねり飛ぶムクドリ。何万羽いるのでしょう。たくさんいるのだから、体調が悪い鳥がいてもおかしくない。急に心室細動とか、房室ブロックになって……。「うっ、苦しい」と、ポタリと落ちてくる。でも、「落ちてくる鳥」を見た人はいない。不思議だなあ。ともあれ、今回は発作性房室ブロックの話です。

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脳梗塞急性期医療のネットワーク化始まる

2020年1月7日 日経メディカル Online 循環器

 2020年春、脳梗塞急性期の医療システムが変わる。全国約1000の医療機関が、24時間365日いつでも脳卒中患者を受け入れ、組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)の投与が可能な体制を整えた「一次脳卒中センター」として稼動し始める。昨年12月の脳卒中・循環器病対策基本法施行を追い風に、脳梗塞急性期医療の均てん化が動き出した。

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イルベサルタンがマルファン症候群に有用

2019年12月26日 日経メディカル Online 循環器

 マルファン症候群患者の大動脈乖離や破裂につながる大動脈径の拡張を減らすために、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のイルベサルタンが有用であることが示唆された。英国Barts Heart CentreのMichael Mullen氏らは、6~40歳のマルファン症候群患者192人を対象に、イルベサルタンとプラセボを用いたランダム化比較試験を行い、最長5年間の追跡で、イルベサルタン群の方が大動脈径の拡張が少なかったと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年12月10日に掲載された。

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高齢AMI患者の6カ月死亡率を予測する新モデル

2019年12月25日 日経メディカル Online 循環器

 米国New York大学医学部のJohn A. Dodson氏らは、米国の94病院に急性心筋梗塞(AMI)で入院し、生存退院した75歳以上の患者3006人のデータを用いて、退院後6カ月以内の死亡リスクを予測するモデルSILVER-AMIを構築した。モデルの構築法はAnn Intern Med誌電子版に2019年12月10日に掲載された。

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脳梗塞の血栓回収治療で完全再開通を目指す

2019年12月24日 日経メディカル Online 循環器

 スイスBern大学のJohannes Kaesmacher氏らは、大血管の閉塞による急性脳梗塞を発症し、機械的血栓除去術(MT)を受けたが完全再開通を達成できなかった患者に対して、ウロキナーゼを動脈内投与すると、脳出血を増やさずに灌流状態を改善できたと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2019年12月9日に掲載された。

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心アミロイドへのタファミジスには年齢制限がある、マルかバツか

2019年12月23日 日経メディカル Online 循環器

 とある教育病院の指導医がカンファレンスで、研修医から88歳の心アミロイドーシス患者に対するタファミジスメグルミン(商品名ビンダケル)の適応を尋ねられた。「あれは若年発症が多い家族性だけじゃなかったかな」といぶかりつつもあわてて調べ直した指導医は、資料を前に改めて考え込んでしまった。

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「虚血あっても血行再建は無効」の結論に衝撃

2019年12月19日 日経メディカル Online 循環器

安定狭心症で心筋に中等度以上の虚血があっても、経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)などを行った血行再建群と薬物治療のみの保存的治療群で長期予後に差はなかった──。2019年11月の米国心臓協会学術集会(AHA2019)で発表されたISCHEMIA試験の結果が、PCIに携わる循環器医に今、大きな衝撃をもたらしている。

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検査前確率とDダイマーによる肺塞栓除外を検証

2019年12月17日 日経メディカル Online 循環器

 カナダMcMaster大学のClive Kearon氏らは、肺塞栓(PE)除外ルールを検証するためにPulmonary Embolism Graduated d-Dimer(PEGeD)試験を行い、臨床的検査前確率(C-PTP)が低い患者ではDダイマー値1000ng/mL未満で、またC-PTPが中等度の患者ではDダイマー値が500ng/mL未満で、PEを除外できることを確認した。結果は、NEJM誌2019年11月28日号に掲載された。

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国内初、人工心肺を用いずに僧帽弁形成術に成功

2019年12月17日 日経メディカル Online 循環器

 大阪大学大学院医学部心臓血管外科のグループは、僧帽弁閉鎖不全症の患者2人に対して、経心尖部アプローチで心臓拍動下で僧帽弁形成術を行うデバイス、「NeoChord」を使用した手術を国内で初めて実施し、成功させた。僧帽弁形成術を人工心肺を用いずに心臓拍動下で実施したのも国内初。12月16日に大阪大学において行われた記者会見で、同教授の澤芳樹氏らが発表した(写真1)。

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首位アジルバがオルメテックを大きく突き放す

2019年12月14日 日経メディカル Online 循環器

 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、ARBのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、35.4%の医師がアジルサルタン(商品名:アジルバ)と回答した。 第2位のオルメサルタン メドキソミル(オルメテック他)は18.8%、第3位のテルミサルタン(ミカルディス他)は14.9%、第4位のカンデサルタン シレキセチル(ブロプレス他)は13.7%の医師が、最も処方頻度の多い薬剤として選んだ。 図には示していないが、第5位はバルサルタン(ディオバン他)で7.6%、第6位はイルベサルタン(アバプロ、イルベタン他)で6.2%、第7位はロサルタンカリウム(ニューロタン他)で3.4%だった。

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15歳男性。疲労感、健診での心電図異常

2019年12月13日 日経メディカル Online 循環器

『日経メディカル』2014年8月号に掲載された心電図のクイズです。患者は15歳の男性。生来健康で、特記すべき家族歴はありません。部活動や、受験を控えた塾通いなどで忙しい毎日を過ごしています。はっきりした症状はありませんが、最近疲れやすい気がすることや、たまたま健康診断で取られた心電図に異常があるとのことで来院しました。

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腎神経焼灼術後の降圧効果は長期間持続

2019年12月11日 日経メディカル Online 循環器

 腎神経焼灼術(RDN)を受けた高血圧患者から成る最大規模のコホート(Global SYMPLICITY Registry)のデータを解析した結果、臨床現場で施行されたRDNの長期的安全性および有効性が示された。

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AF抗凝固療法の正味の利益は加齢と共に減弱

2019年12月11日 日経メディカル Online 循環器

 75歳以上の心房細動(AF)患者を対象とした解析から、質調整生存年(QALY)で評価した経口抗凝固療法による正味の臨床上の利益(net clinical benefit:NCB)は加齢と共に減少し、その減少には死亡の競合リスクが大きく影響していることが分かった。結果は11月にフィラデルフィアで開催された米国心臓協会学術集会(AHA2019)で発表され、Circlation: Cardiovascular Quality and Outcomesに同時掲載された。

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DOACsはワルファリンより骨折リスクが低い

2019年12月10日 日経メディカル Online 循環器

 米国Minnesota大学公衆衛生学部のPamela L. Lutsey氏らは、非弁膜症性の心房細動(AF)で抗凝固療法を開始した患者を対象に、薬剤別の骨折リスクを比較するコホート研究を行い、ワルファリンに比べ直接経口抗凝固薬(DOACs)の方が骨折リスクは低く、この利益はアピキサバン使用者で顕著だったと報告した。結果はJAMA Intern Med誌電子版に2019年11月25日に掲載された。

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年2回投与で強力かつ安全にLDL-Cを低下

2019年12月9日 日経メディカル Online 循環器

前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)の合成を阻害し、LDLコレステロール(LDL-C)を低下させるinclisiranの第3相試験ORION-10の結果が報告された。高リスクの動脈硬化性心疾患患者において、年2回の投与でLDL-Cを半減させ、安全性もプラセボ群と差がないことが明らかになった。米Mayo ClinicのR.Scott Wright氏らが米国心臓協会学術集会(AHA2019、11月16~18日、開催地:フィラデルフィア)で発表した。

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MI後の心室中隔穿孔、手術死亡率は3割

2019年12月4日 日経メディカル Online 循環器

日本国内の施設にて心臓血管外科手術を受ける成人患者に関する術前の身体状況や手術結果を集計するデータベースを用いて、心筋梗塞(MI)後の心室中隔穿孔の外科的修復術に関する7年…

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トロポニン値は患者の予後にどう影響する?

2019年12月4日 日経メディカル Online 循環器

 英国の心血管疾患センター5施設を受診し、トロポニン検査を受けていた約26万人の患者を対象に、トロポニン値と総死亡率の関係を検討する後ろ向き研究を行った英国Hammersmith病院のAmit Kaura氏らは、トロポニン値が正常域上限を超えた患者は、年齢にかかわらず死亡率の増加が認められ、過剰な死亡は検査後数週間に集中的に発生していたと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年11月21日に掲載された。

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ビタミンB1非含有栄養食品の長期摂取に脚気衝心リスク

2019年12月3日 日経メディカル Online 循環器

ビタミンB1を含まない栄養補助食品を長期にわたって摂取していた高齢患者で、死亡リスクの高い「脚気衝心」を発症した症例が報告されました。

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非ST上昇型心筋梗塞「NSTEMI」を侮るな

2019年12月3日 日経メディカル Online 循環器

心電図のST上昇が明らかではなく軽症というイメージがある「非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)」だが、長期予後はST上昇型心筋梗塞(STEMI)より悪い。クレアチンキナーゼ(CK)より高感度な心筋トロポニン検査の普及に従い、NSTEMIと診断される症例は増加する。NSTEMIに対しても、STEMIと同様の厳格な管理が求められる。

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心臓に幹細胞を「スプレー」して心不全を治療

2019年12月2日 日経メディカル Online 循環器

 大阪大学大学院医学部心臓血管外科のグループは、冠動脈バイパス手術(CABG)の際に、他家脂肪組織由来の間葉系幹細胞を心臓表面にスプレー状に吹き付ける「細胞スプレー法」を用いた、新たな心不全治療法の医師主導治験を開始する。11月29日に大阪大学において行われた記者会見で、同教授の澤芳樹氏らが発表した。

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まぜるな危険-肥大型心筋症と心房細動

2019年12月2日 日経メディカル Online 循環器

秋晴れの日に豊島区のアパートのベランダで洗濯するのは楽しかった。お風呂の掃除は好きじゃない……。ところで、洗剤には2つのタイプ。「塩素系」と「酸性タイプ」。<酸性タイプ+塩素系のカビ取り漂白剤>は「まぜるな危険!」。どくろマークの塩素ガスが発生します。それはそれとして……。「心臓病診療で危険な組み合わせ」ってなんだろう?なんてことを考えていたら、「肥大型心筋症+心房細動」を思いつきました。

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クレストール首位堅持も2位リピトールが肉薄

2019年11月30日 日経メディカル Online 循環器

 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、スタチンのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、36.5%の医師がロスバスタチンカルシウム(商品名:クレストール他)と回答した。 第2位のアトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール他)は34.1%、第3位のピタバスタチンカルシウム(リバロ他)は15.5%の医師が、最も処方頻度の多い薬剤として選んだ。 図には示していないが、4位以下は次の通り。・プラバスタチンナトリウム(メバロチン他):10.3%・シンバスタチン(リポバス他):2.2%・フルバスタチンナトリウム(ローコール他):1.4%

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無症候性ASに早期SAVR施行で死亡リスク大幅減

2019年11月29日 日経メディカル Online 循環器

無症候性の重症大動脈弁狭窄症に対する早期外科的大動脈弁置換術(SAVR)の有効性を検証したRECOVERY試験の詳細が、米国心臓協会学術集会(AHA2019、11月16~18日、開催地:フィラデルフィア)で発表された。主要評価項目に設定された「手術死亡+心血管死亡」は早期SAVR群で91%の大幅なリスク減少を示した。韓国Asan Medical Center-University of Ulsan College of MedicineのDuk-Hyun Kang氏らが報告した。

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低用量のコルヒチンで心血管リスク23%減

2019年11月27日 日経メディカル Online 循環器

1日0.5mgという低用量のコルヒチン投与により、複合心血管イベントの発生を有意に抑制されることが明らかになった。COLCOT試験の結果で、カナダ・Montreal Heart InstituteのJean-Claude Tardif氏らが米国心臓協会学術集会(AHA2019、11月16~18日、開催地:フィラデルフィア)で発表した。

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心筋細胞染色で早期に心不全の治療応答性を予測

2019年11月26日 日経メディカル Online 循環器

 心不全患者の中には、薬物療法が奏功し長期にわたり安定した病態の患者がいる一方で、治療薬にあまり反応せず予後の悪い患者もおり、両者を早期に鑑別することは非常に困難だった。東京大学大学院医学系研究科循環器内科学の研究グループは、心筋生検時に採取する心筋細胞の染色により、心不全患者の薬物療法に対する治療応答性を予測する手法を開発した。研究グループを率いた小室一成氏(同教授)に、治療応答性を予測できる仕組みやその精度、心不全治療における臨床上の意義などを聞いた。(文中敬称略)。

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ダパグリフロジンの抗心不全作用で新たな解析

2019年11月21日 日経メディカル Online 循環器

左室駆出率(EF)が低下した慢性心不全(HFrEF)患者に対するSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの有効性を示したDAPA-HF試験の、非糖尿病患者におけるデータの詳細が発表された。主要評価項目の各構成項目(心血管死亡、心不全悪化による入院または予定外の受診)で、心不全の標準治療にダパグリフロジンを上乗せした群での有効性は糖尿病の有無にかかわらず同等だった。

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もう負けられない!崖っぷちのCPAP

2019年11月20日 日経メディカル Online 循環器

脳心血管疾患発症のリスクの1つである睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対する持続陽圧呼吸療法(CPAP)が岐路に立たされている。

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癌患者は抗凝固療法の中止率が高い、国内レジストリより

2019年11月20日 日経メディカル Online 循環器

 癌に関連した静脈血栓塞栓症(VTE)の臨床特性、管理戦略、アウトカムに関する実地診療における評価が、日本のCOMMAND VTE Registryのデータを用いて行われた。

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AHAが若年層の電子たばこの普及に警鐘

2019年11月19日 日経メディカル Online 循環器

 米国では、若者における電子たばこの大流行が社会的問題となる中、今年に入り電子たばこが原因と見られる肺疾患や死亡例が相次いで報告されている。こうした事態を受け、米国心臓協会(AHA)は電子たばこが若者に及ぼす影響を調査すべく、2000万ドルの研究資金を投じることを米国心臓協会学術集会(AHA2019、11月16~18日、開催地:フィラデルフィア)に合わせて発表した。

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観察研究のビッグデータを用いた降圧薬比較

2019年11月15日 日経メディカル Online 循環器

 高血圧の第1選択薬として利用できる薬の種類は多いが、最も好ましい薬がどれかは確定していない。米国California大学Los Angeles校のMarc A Suchard氏らは、世界の観察研究データベースを統合するビッグデータ解析プロジェクトOHDSIを利用して、新たに降圧薬使用を開始した患者のコホートを作成し、有効性についてはサイアザイド系利尿薬がACE阻害薬に勝り、非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬は他のクラスよりも劣っていたと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年10月24日に掲載された。

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β遮断薬の心筋細胞数増加作用が心不全を予防

2019年11月14日 日経メディカル Online 循環器

 先天性心疾患の出生率は概ね100出産に1件と古今東西変わりませんが、医療の進歩により新生児生存率が飛躍的に改善したため、成人先天性心疾患患者は急増しています。成人先天性心疾患患者は、心不全の発症率、死亡率とも、先天性心疾患を持たない人に比べて有意に高くなっています。これまでは、その原因は新生児期の手術の影響にあると考えられていましたが、最近、心筋細胞数の減少に原因があることが、臨床データおよび動物実験から明らかになりました。このメカニズムは、成人の心筋梗塞後の心不全にも関係があることが動物実験で示されました。

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高感度心筋TnT、1時間後の再検査は有用か?

2019年11月13日 日経メディカル Online 循環器

 急性冠症候群(ACS)疑い症例に、受診時と1時間後の高感度心筋トロポニンT(hs-cTnT)値に基づき意思決定する0/1プロトコールを適用したところ、3時間後に再検査する標準的プロトコールより患者が短時間で退院でき、30日以内の死亡や心筋梗塞発症は増加しなかった。一方で胸痛による再受診やhs-cTnT軽度上昇例に対する再灌流療法の実施率は増加した。欧州心臓病学会会議(ESC2019)で9月3日に発表され、同日にCirculation誌オンライン版に掲載された。

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