ヒアレインのスイッチOTC化で変わるドライアイ診療

2020年10月29日 日経メディカル Online 眼科

 2020年9月、ヒアルロン酸ナトリウムのスイッチOTC「ヒアレインS」(要指導医薬品)が発売された。そのインパクトは大きく、今後のドライアイ診療に変化をもたらしそうだ。ドライアイ診療ガイドライン作成委員会の委員である東邦大学医療センター大森病院眼科教授の堀裕一氏に、ドライアイの病態や治療法、が留意すべきポイントについて聞いた。――ドライアイについては、疾患の定義が2016年に大きく変わったそうですね。 ドライアイに関しては2006年、ドライアイ研究会が「様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり眼不快感や視機能異常を伴う」と定義し、角膜や結膜に障害が起きる病態と捉えられてきました。

More

注目のOTC薬◆ヒアレインS、ザーネメディカルスプレー/同クリーム、プレバリンマイケア

2020年10月29日 日経メディカル Online 医薬品

ヒアレインSは、精製ヒアルロン酸ナトリウムを医療用と同濃度配合した初の点眼薬。目の乾きや疲れなどの症状に効果的だが、ドライアイの診断を受けた人は使用しないこととなっている点に注意が必要となる。ザーネメディカルスプレー、同クリームは、ヘパリン類似物質配合の皮膚保湿剤。前者は、ヘパリン類似物質配合のOTC薬では初のスプレータイプで、1プッシュで広範囲に広がる。逆さにしても使用でき、背中や大腿裏などにも噴霧しやすい。クリームは携帯に便利なチューブタイプで、狭い部位へのポイント使いに便利。ともに顔にも使用できる。プレバリンマイケアは、アラントインやトコフェロール酢酸エステルを配合し、肌の早期回復をコ

More

当院でミュージシャン外来を設立したワケ

2020年10月29日 日経メディカル Online 耳鼻咽喉科

 今年4月、宮城県にある仙塩利府病院に「ミュージシャン外来」が開設された。1週間に2回、開業医の紹介状を持って患者を対象に予約制としている。この珍しい外来の立ち上げを主導した仙塩利府病院耳科手術センター長の小林俊光氏に話を聞いた。

More

SARS-CoV-2迅速検査は開始前に熟考を

2020年10月29日 日経メディカル Online 感染症

 東京都でこれまで報告された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者は、全国の約3分の1を占める。国内で最も多くの患者を経験している東京都では、その経験を生かしつつ、インフルエンザ・COVID-19の同時流行(ツインデミック)への備えを進めている。

More

ハイリスクStage II大腸癌に術後補助化学療法は必要

2020年10月29日 日経メディカル Online

 ハイリスクStage II大腸癌に対する標準治療は確立されていない。しかし、9月19日から21日まで開催された ESMO VIRTUAL CONGRESS 2020(ESMO2020)において、術後補助化学療法に関する新たな知見が報告された。日本で行われたJFMC46-1201試験から、R0手術が行われたハイリスクStage II大腸癌の術後補助化学療法として、UFT/LV療法は、手術単独と比べて無病生存期間(DFS)を有意に延長することが示されたのだ。

More

約600の唾液検査協力医療機関が稼働しています

2020年10月29日 日経メディカル Online 感染症

歩くのがしんどい高齢の患者さんに、別の医療機関に行ってもらうのはしのびない──。こんな思いを共有するところから始まったのが、広島県で稼働中の「唾液検査協力医療機関」です…

More

循環器病対策推進基本計画が閣議決定

2020年10月29日 日経メディカル Online 循環器

 「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」(以下、循環器病対策基本法)に規定された「循環器病対策推進基本計画」(以下、基本計画)が10月27日、閣議決定された。当初は今年夏ごろまでに策定されることになっていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって作業が遅れていた。

More

腹痛の原因は携帯電話!?

2020年10月29日 日経メディカル Online 救急医療・集中治療

 腹痛患者さんの診察は難しいです。腹痛といえば消化管系の疾患が思い浮かびますが、消化管系以外の疾患が原因となっていることも往々にしてありますし、思いも寄らない原因が隠れていることがあります。

More

COVID-19に“効く”薬の検証はどこまで進んだ?

2020年10月28日 日経メディカル Online 感染症

 日本感染症学会が示す、現時点でのCOVID-19に対する薬物治療(最新版は第6版、8月13日)は、レムデシビル(商品名ベクルリー)、デキサメタゾン、ファビピラビル(アビガン)、シクレ…

More

オンライン服薬指導の運用ルール見直しへ

2020年10月27日 日経メディカル Online 行政・制度

 厚生労働省は2020年10月21日、改正医薬品医療機器等法(薬機法)に基づくオンライン服薬指導の運用ルールについて、「0410対応」の実績を踏まえて見直す方針を示した。内閣府における規制改革推進会議の医療・介護ワーキンググループ(WG)で明らかにした。 20年9月1日から施行された改正薬機法に基づくオンライン服薬指導は、「初回は対面」「オンライン診療または訪問診療を行った際に交付した処方箋のみ対応できる」などの条件がある(図1)。一方、いわゆる「0410対応」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、20年4月10日に厚労省が時限的・特例的措置として事務連絡した取り扱いで、初回でも薬剤師の判断によりオン

More

味覚障害に処方されたパキシル

2020年10月27日 日経メディカル Online 薬剤師

心因性味覚障害のため、病院の口腔外科に通院中の46歳の女性Eさんが処方箋を持って来局しました。処方が変更されていたため、薬剤師が確認したところ、Eさんは次のように話しました。「薬を飲み始めて1カ月になりますが、料理の味付けがまだ濃すぎると夫に言われてしまって……。先生に相談したら、今日から違う薬を飲むことになりました」

More

水虫薬が効かない意外な理由

2020年10月27日 日経メディカル Online 薬剤師

「もうひとつお訊きしたいのですが、最初の診察のとき、顕微鏡検査はしましたか」「顕微鏡検査ってなんですか」意味がわからず爽太は訊いた。「ピンセットを使い、患部の皮膚、角質、爪の一部を採取して、薬液を使って菌を抽出する検査です。顕微鏡で見て、そこに白癬菌を確認できれば白癬感染症──足白癬という診断がくだされます」「足白癬──?」「水虫の正式な診断名です」「いえ、そんな検査はしてないですが」

More

膿胸では「RAPIDスコア」を使ってみよう

2020年10月27日 日経メディカル Online 呼吸器

膿胸は、1万年と2千年前から「見た目が膿っぽかったら膿胸」という定義になっています。「肺炎~肺炎随伴性胸水~膿胸」のスペクトラムの中で、細かい分類などが提唱されていますが、臨床医として重要なのは「胸腔ドレナージが必要かそうでないか」です。

More

ALK転座陽性肺癌の1次治療にロルラチニブは優れたPFSを示す

2020年10月27日 日経メディカル Online

 ALK転座陽性進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対する1次治療として、第3世代ALKチロシンキナーゼ阻害薬(ALK-TKI)であるロルラチニブは第1世代ALK-TKIのクリゾチニブよりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長したことが、フェーズ3試験であるCROWN試験の結果で明らかになった。PFSハザード比は0.28と、これまでのALK-TKIの試験の中で最も優れた結果を示している。

More

耳管狭窄症に対するバルーンカテ登場

2020年10月27日 日経メディカル Online 耳鼻咽喉科

 今年6月、耳管狭窄部拡張用バルーンカテーテル「XprESS」(製造販売:日本ストライカー)が発売された。炎症などを契機に発症するとされる耳管狭窄症に対し、バルーンで耳管を拡張するもので、国内では初めての製品となる。9月には国内で初めて患者に使用された。

More

診療所の危機をスタッフに理解してもらうには

2020年10月27日 日経メディカル Online 医療経営

【質問】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響で、受診患者が大幅に減ってしまいました。今後、新しい生活様式が定着すると、このまま患者数は元に戻らないのではないかと不安を感じています。それを避けるために取り組むべき対策を教えてください。(59歳、耳鼻咽喉科)

More

レムデシビルはCOVID-19からの回復を促進する

2020年10月27日 日経メディカル Online 感染症

 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のJohn H. Beigel氏らは、COVID-19で入院した成人患者にレムデシビルまたはプラセボを10日間投与する二重盲検のランダム化比較試験Adaptive Covid-19 Treatment Trial(ACTT-1)の最終結果をまとめ、レムデシビルはプラセボよりも回復までの期間を短縮したと報告した。なお、この試験の予備的な分析結果は2020年5月22日にNEJM誌に報告されており、最終報告は2020年10月9日にNEJM誌電子版に掲載された。

More

「心不全とともに生きる」患者をどう支援?

2020年10月27日 日経メディカル Online 循環器

 心不全は、心臓のポンプ機能が低下することにより、息切れやむくみなどの様々な症状が出現する進行性で予後が悪い疾患です。患者が、急性増悪を繰り返し徐々にADLが低下していく中でも心不全とともに生活していけるように、事例をもとに入退院や意思決定の支援について考えてみましょう。

More

横紋筋融解症だったら、どうしよう

2020年10月26日 日経メディカル Online 薬剤師

外国人観光客を見掛けなくなって、半年以上が過ぎました。インバウンド関連の記事を中心に執筆していた私は、このところ外国人観光客以外を接客する日々を送っていたため、記事を書くのをしばらくお休みしていました。

More

院内の薬剤管理、今一度見直しませんか?

2020年10月26日 日経メディカル Online 薬剤師

 皆さんこんにちは。浜松医科大学医学部附属病院薬剤部教授・薬剤部長の川上純一です。最近、多くの薬剤や医療関係者)からフォーミュラリーやジェネリック医薬品・バイオシミラー使用促進について質問をいただきます。この連載では、浜松医科大学病院薬剤部における薬剤管理の考え方や工夫について紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

More

清拭後に手袋を交換して口腔ケア…これは不潔?

2020年10月26日 日経メディカル Online 老年医学・介護

寝たきりの患者さんの清拭中に口腔ケアを行ったとき、一緒に清拭をしていた先輩から「不潔だよね」と言われてしまいました。口腔ケアはもちろん、清拭中の手袋を外して、手指をアルコールで消毒し、新しい手袋を着用して行いました。手をアルコール消毒し、手袋を付け替えても、やはり不潔になってしまうのでしょうか?

More

データが示す「コロナでどんな患者が消えた?」

2020年10月26日 日経メディカル Online 医療経営

 未曽有の“コロナ危機”で患者が消えた――。 こう感じた医療現場の医師は少なくないのではないだろうか。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、医療機関の経営危機はマスコミに連日取り上げられ、「医療崩壊」というワードも頻繁に目にするようになった。しかし、「医療崩壊」を客観的なデータで示した報道はほとんど見られない。実は医療ビッグデータを用いて、「医療崩壊」の真実を探ってみると、全く異なる景色が見えてくる。一言で申し上げると、この「消えた患者」が今後どうなるかによって、国内の医療機関やそこで働く医師など医療関係者の未来が大きく変わってしまう可能性が高いのだ。 医療ビッグデータを用いて見えてく

More

治療用アプリの共通プラットフォームが提供開始

2020年10月26日 日経メディカル Online 医療情報

 治療用アプリの開発・提供を手掛けるCureApp(東京都中央区)は2020年10月23日、治療用アプリの導入や処方をワンストップで行うためのプラットフォーム「App Prescription Service(APS)」の提供を開始した。現時点で国内で承認されている治療用アプリはCureAppのニコチン依存症治療用アプリのみだが、将来的には他のメーカーが開発した治療用アプリであっても、APSを用いることで一元的な管理と処方を可能とする計画だ。

More

PCIとCABGのアウトカム予測モデルを更新

2020年10月26日 日経メディカル Online 循環器

 オランダAmsterdam大学(現所属は近畿大学医学部)の高橋邦彰氏らは、SYNTAX試験に登録された患者を10年後まで追跡したSYNTAX Extended Survival(SYNTAXES)試験のデータを用いて、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)や冠動脈バイパスグラフと術(CABG)を受けた三枝病変もしくは左冠動脈主幹部病変患者の10年総死亡リスクと5年主要心血管イベントリスクを予測するモデルの改訂版「SYNTAX score II 2020」を構築し、新たなモデルは心筋梗塞患者の冠動脈再建治療法の選択に有用だと報告した。結果は2020年10月8日にLancet誌電子版に掲載された。

More

正常アルブミン尿DKDの予後は不良ではない

2020年10月26日 日経メディカル Online 代謝・内分泌

 近年、正常アルブミン尿ではあるが腎機能が低下した状態(NADKD:non-albuminuric diabetes kidney diseases)にある糖尿病患者の増加が指摘されている。古典的な糖尿病腎症の病像とは異なることから、NADKD患者の腎予後や心血管イベントのリスク、生命予後はまだ明らかではない。第63回日本糖尿病学会学術集会(会期:10月5~16日、インターネット上で開催)で自由が丘横山内科クリニック(北海道帯広市)院長の横山宏樹氏は、糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)によるレジストリーデータの解析から、日本人NADKD患者の腎機能や生命予後は正常アルブミン尿で腎機能も正常範囲にある患者と同程度であり、心血管イベントのリスク上昇も観察

More

多彩な神経症状、お薬手帳が診断の手掛かりに

2020年10月26日 日経メディカル Online 呼吸器

誤嚥性肺炎の原因として顎関節脱臼が見つかった症例を前回、紹介しました。多職種スタッフや日ごろからお顔を見慣れているご家族さえも、脱臼に何日も気づかないことがあるというこ…

More

在院日数を左右する「北風と太陽」強引は逆効果?

2020年10月26日 日経メディカル Online 医師・患者関係

 今回より、4回にわたって、総合診療・家庭医療の臨床スキルの根幹となる「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について解説します。今回は第一の要素である「健康、疾患、病いの経験を探る」をテーマとして取り上げます。 さて、本日は村上さんの退院調整カンファレンスが実施される日です。村上さんを担当している七瀬専攻医の他に、専門医の千田医師、看護主任の西看護師、若手の岡看護師が参加し、今後の方向性を共有する予定です。千田医師は総合診療に対する理解があまりないようだという評判がある点がちょっぴり気になるところです。【病棟カンファレンス】岡看護師:次は、

More

8月改訂の乳癌診療ガイドラインでの薬物療法のポイントは?

2020年10月26日 日経メディカル Online

 乳癌診療ガイドラインは2018年5月に冊子が発刊された後、薬物療法を中心に、論文化された新しいデータや新薬の承認に合わせて半年ごとにWEB版の改訂(Ver.2、Ver.3)が行われてきた。2019年10月には、これらの改訂を冊子にした「乳癌診療ガイドライン2018年版[追補2019]」も発刊されている。さらに2018年版 Ver.4として、2020年8月23日にWEB改訂版が公開された。

More

TNBCへの術後カルボプラチンの有効性を検証するフェーズ3への支援を求めたクラウンドファンディングを実施中

2020年10月24日 日経メディカル Online

 神戸大学医学部乳腺内分泌外科特命教授、国際がん医療研究センター副センター長の谷野裕一氏らのグループは、神戸大学を中心に開始したトリプルネガティブ乳癌に対する術後カルボ…

More

手根管症候群は神経にシートを巻き付け再生促進

2020年10月24日 日経メディカル Online 骨・関節・筋

 手根管症候群による正中神経の障害に対する新たな治療の開発が進んでいる。薬剤を含有する、生分解性を持ったナノファイバーシートを末梢神経に直接巻き付けて神経の再生を促す治療で、実験動物を使った検討で有効性を確認。今年中に臨床試験を開始する。既にシートの製造に関わる企業は商業生産体制も構築済みで、2025年の実用化を目指す。

More

リンデロン-VGが、リンデロン-Vを抜き首位に

2020年10月24日 日経メディカル Online 皮膚科

 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用ステロイド(ストロングクラス)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、54.6%の医師がベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩(商品名:リンデロン-VG他)と回答した。 第2位のベタメタゾン吉草酸エステル(べトネベート、リンデロン-V他)は24.3%、第3位のデキサメタゾンプロピオン酸エステル(メサデルム他)は8.5%の医師が、最も処方頻度の高い薬剤として選んだ。 図には示していないが、第4位はデキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ)で5.5%、第5位はフルオシノロンアセトニド(フルコート他)で2.5%…

More

踏み出せた小さな一步

2020年10月23日 日経メディカル Online 薬剤師

テレビドラマ化で話題の、ゼノンコミックス「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」。第4巻をDI Onlineで特別公開します。

More

限局性前立腺癌患者のQOLを15年後まで追跡

2020年10月23日 日経メディカル Online

 オーストラリアCancer Council New South WalesのCarolyn G Mazariego氏らは、限局性前立腺癌と診断された患者の15年後までのQOLの変化を、適用された治療法別に評価し、年齢がマッチする前立腺癌ではない人と比較して、全般的に積極的な治療を受けた患者のQOLは対照群に比べて悪化しやすかったと報告した。結果は2020年10月7日にBMJ誌電子版に掲載された。

More

服薬期間中のフォローは何に効く?

2020年10月23日 日経メディカル Online 薬剤師

 2020年9月に義務化となった服薬期間中のフォローアップだが、積極的に介入することの効果はどのような点にあるのだろうか──。そうした疑問に答えるような調査結果を、2020年10月10、11日に札幌市で開催された、第53回日本薬剤師会学術大会で、追分佐野薬局(秋田市)薬局長の堀野玄氏が発表した。

More

いつまで残る?薬局のファクス文化

2020年10月23日 日経メディカル Online 薬剤師

先日、「脱ハンコ」が私たちの薬局薬剤師業界に影響するかも……ということを話題にしましたが、今回はそれと似たようなファクスについて考えてみたいと思います。

More

国公立病院・大学病院はこのまま潰れるのか?

2020年10月23日 日経メディカル Online 医療経営

 病院名は伏せますが、ある空港の近くに大きな国公立系の総合病院があります。積極的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を受け入れている病院として有名で、テレビにも幾度となく登場しています。しかし、積極的に受け入れたがゆえにマンパワーが不足し、救急医療を一部休止し、待機手術は延期され、外来の制限を余儀なくされました。その結果、病院の経営は4~6月の3カ月間、大幅な減収が続き、実に約7億円の赤字となったそうです。もちろん、国から援助はあるものの、この赤字額を補えるほどではないと聞いています。

More

多剤耐性結核患者の治療・隔離期間の短縮化に有用な検査法とは?

2020年10月23日 日経メディカル Online 感染症

多剤耐性結核(MDR-TB)患者において、ピラジナミド(PZA)耐性の有無を早期に把握する方法として、表現型ではなく遺伝子型の薬剤感受性試験(DST)と、最小発育阻止濃度の測定試験(MIC…

More

星がきれいな季節に学び直したいあの疾患

2020年10月23日 日経メディカル Online 感染症

 新型コロナウイルス感染症とともに始まった激動の2020年も、残すところあとわずかになりました。日に日に秋が深まり、いよいよ冬がやってきます。冬は「星空が美しく見える季節」ですが、それは大気中の水蒸気量が少なくなり大気の透明度が高くなることに加え、上空の空気の流れが他の季節に比べて強く、「シーイング」と呼ばれる光の屈折と乱反射が起こりやすくなり、星がより輝いて見えるからだそうです。

More

9価HPVワクチン、子宮頸癌の原因となるHPV型の9割に対応

2020年10月23日 日経メディカル Online 医薬品

 2020年7月21日、酵母由来の組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(商品名シルガード9水性懸濁筋注シリンジ)の製造販売が承認された。適応は「ヒトパピローマウイルス(HPV)6、11、16、18、31、33、45、52、58型感染に起因する次の疾患予防。(1)子宮頸癌(扁平上皮細胞癌、腺癌)およびその前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍[CIN]1、2、3および上皮内腺癌[AIS])、(2)外陰上皮内腫瘍(VIN)1、2、3および膣上皮内腫瘍(VaIN)1、2、3、(3)尖圭コンジローマ──」、用法用量は「9歳以上の女性に、1回0.5mLを合計3回筋肉内注射。通常、2回目は初回接種の2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に同様に接種する」となっている。 女性の癌

More

新型コロナ、大事な情報が全国規模で錯綜中!?

2020年10月23日 日経メディカル Online 感染症

 自分の情報収集能力のなさを恥じた。 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のPCRや抗原検査が保険診療で実施できるようになったことを僕はつい最近まで知らなかった。そして、知らなかったことで何人かの患者に不利益を与えてしまったのだ。 最近、ある先生から「大阪でもSARS-CoV-2のPCRや抗原検査が保険でできるようになったらしい」と聞いた。これは僕が聞いていた話と違う。僕が最初に「当院でPCRをさせてもらえないか」と保健所に相談したのは5月中旬。このとき意外にもあっさりと「OK」と返事をもらった。

More

マッチング最終結果、フルマッチは11校

2020年10月22日 日経メディカル Online 医師のキャリア

 医師臨床研修マッチング協議会は10月22日、2020年度の医師臨床研修マッチングの結果を公表した。マッチングに参加した医学生は9876人。うち、希望順位を登録した参加者は9626人だった。参加者が希望順位表に登録した研修プログラムの平均数は3.44プログラムだった。参加病院は1017病院(研修プログラムは1354プログラム、募集定員は1万1007人)。 大学病院希望者数と臨床研修病院(市中病院)希望者数の割合をみると、臨床研修病院にマッチした医学生は61.9%だった(図1)。大学病院と臨床研修病院の内定者数の差は2009年から年々拡大しており、昨年度は臨床研修病院の内定者数が6割を超えたが、今年度はさらに差が開いた。 第1希望マッチ者

More

「患者を守る病院こそ、健康経営が重要に」

2020年10月22日 日経メディカル Online 医療経営

 職員が健康で元気に働ける職場環境づくりを進める「健康経営」。疾患を持つ患者へのサービスを担うほか、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で日々緊張にさらされている医療・介護施設こそ求められる取り組みである。2020年10月16日に開かれたクロスヘルスEXPOのパネルディスカッション「コロナ禍も乗り切る! 病院・介護施設こそ健康経営」では、健康経営を実践する病院経営者やエキスパート、行政担当者らが登壇。それぞれの取り組みなどを紹介し、意見交換を交わした。 健康経営とは、従業員の健康管理の促進に投資し、従業員の活力アップや生産性向上等の組織の活性化につなげ、業績の向上を図る手法だ。経済産業省は2014年度から

More

制御性T細胞を減少させて免疫反応を高める抗GARP抗体DS-1055のフェーズ1が開始

2020年10月22日 日経メディカル Online

 第一三共は10月22日、切除不能な固形癌患者を対象に、抗GARPモノクローナル抗体DS-1055のフェーズ1試験を開始したと発表した。GARPは免疫反応を抑制する活性型制御性T細胞に多く発現する…

More

痛み評価「10段階中の10!」への英国流対処法

2020年10月22日 日経メディカル Online 海外

看護師免許を取得して以来7年間、ほとんどを外科部門で勤務してきた私にとって、手術前後の患者が訴える痛みへの対処は日常的な仕事だ。そこには何年たっても忘れられないエピソードがたくさんある。今回は待機手術や緊急手術など様々な外科病棟での経験を基に、英国NHS病院における術後患者の痛み管理について、その実態を書いてみる。

More

お薬手帳を介した薬学管理に経済効果、薬剤師の職能の「見える化」にも大きく寄与

2020年10月22日 日経メディカル Online 薬剤師

「お薬手帳は医療費の削減と患者負担の軽減に大きく寄与する」――。2019年、お薬手帳の有効性と経済効果について検討した珍しい論文が学術誌に掲載された。その狙いについて、研究を行った岐阜県薬剤師会の鈴木学氏に聞いた。(聞き手は本誌編集長、井田 恭子)

More

新型コロナと若者の死と

2020年10月22日 日経メディカル Online 薬剤師

世界全体での傾向ではありますが、最近のカナダでも新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向を示しています。2020年10月6日にはケベック州では外出自粛を求められる事態になり、またオンタリオ州の一部の地域では、10月13日からレストラン内での飲食やジム、映画館、大会議場などが一時的に閉鎖されることが発表されました。

More

ピオグリタゾンで膀胱癌になるリスクは?

2020年10月22日 日経メディカル Online 薬剤師

2011年に、ピオグリタゾン塩酸塩(商品名アクトス他)と膀胱癌の関連が話題になったことを、覚えている薬剤師は多いだろう。現在でも、インターネット上で「ピオグリタゾン 膀胱癌」と検索すると、「リスクの可能性」「リスク認めず」などのタイトルがズラリと並ぶ。ピオグリタゾンの添付文書には「重要な基本的注意」に「本剤を投与された患者で膀胱癌の発生リスクが増加する可能性が完全には否定できない」と記載がある。しかし「可能性が否定できない」とは、結局どういうことなのか。世の中、大体のことはよく分からないが、分からなければ分からないなりに何か落としどころを探っていかなければ、注意喚起も意味をなさなくなってしまう。

More

マーケティングの達人が語ったコロナ下の増患のヒント

2020年10月22日 日経メディカル Online 医療経営

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、多くの医療機関が患者減少に見舞われる中、病院はどのような戦略を立てるべきか──。オンライン開催された「日経クロスヘルスEXPO 2020」(主催:日経BP)のセッション「患者はもう来ない!? 病院コミュニケーション戦略の『ニューノーマル』を考える」(日経クロストレンド協力企画)では、病院の実務担当者に加え、企業マーケティングのプロが登壇し、活発な議論が行われた。

More

選手の不倫に罰を与えるのは専門家の統治組織がやることではない

2020年10月22日 日経メディカル Online 医師のキャリア

 のっけからですが、私は全く理解できません。ひどい仕打ちだと思います。何がって、オリンピックでメダルを狙う水泳選手が、自分の配偶者以外の人と性行為をしたことをもって、水泳連盟から呼び出しを受け、叱られ、挙句の果てに選手として一時活動停止状態に追い込まれるとメディアを騒がせている件です。

More

IO単剤による肺癌1次治療の効果を補う併用薬の選択

2020年10月22日 日経メディカル Online

 進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対し、がん免疫療法薬(IO)単剤による良好な長期成績が報告されるようになってきた。しかしより多くの患者で効果を持続させるため、IOと化学療法の併用、あるいはIO同士の併用、さらにIOと血管新生阻害薬の併用の開発も進んでいる。それぞれの臨床試験の観察期間が延び、どの併用療法を選ぶべきかが見えつつある。 欧州臨床腫瘍学会(ESMO VIRTUAL CONGRESS 2020)で発表された、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ単剤によるKEYNOTE-024試験の5年追跡結果や、IOの併用療法の試験結果について、その解釈とこれからの方向性を、がん研有明病院呼吸器センター長・呼吸器内科部長の西尾誠人氏に解説してもらった。

More

« Previous Posts